奥久慈風っこ号 乗車記 |
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シーズン運転になりつつある『奥久慈風っこ号』が今夏も水郡線の水戸〜常陸大子で運転されました。水郡線のイベント列車では『奥久慈レトロ号』や『こがね奥久慈号』・『きらきら奥久慈号』には乗車しましたが、シーズン化している『奥久慈風っこ号』に乗るのは初めてでした。
乗車当日は台風が接近していて小雨が降っていました。最初のうちは窓が全開になっていましたが、発車間近になってビニールブラインドを降ろしてしまいました。ブラインド作業に時間が掛り、5分ほど遅れて常陸大子へと走り出しました。やっぱりトロッコ列車の「風っこ」も窓が閉まっていると非冷房な事と湿気が多く、車内は熱気がたちこめてしまいました。しかし水戸を発車して直ぐに雨が止み、次の停車駅である上菅谷ではビニールブラインドを上げて本来の「風っこ」の姿になりました。そして上菅谷を発車すると、爽やかな風が車内に入り込んで、乗客からは歓声が上がる場面も見受けられました。その後は天候も保ったまま常陸大子へと快走します。途中の車内では乗車証明書の配布や、奥久慈大子大使の方による観光放送や沿線パンフの案内があり、車窓からの景色もどんどん美しくなっきました。
しばらくして線路に撒くバラストと輸送用のホキが見えてきました。『奥久慈風っこ号』は西金工臨の起点駅となる西金駅に停車します。西金出ると進行方向の左右には久慈川が見えてきます。ここから終点の常陸大子までは久慈川沿いを走行します。川では魚釣りをしている釣り人が多くいて、こちらへと手を振っている姿も多く見られました。 しばらくして滝で有名な袋田へ到着し、多くの観光客が下車していきました。『奥久慈風っこ号』は袋田を出て数分すると終点の常陸大子へと到着して往路の旅を終えました。常陸大子の駅前では地元の女子高生や観光スタッフが歓迎のおもてなしをしてくれました。 |
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常陸大子では名物料理を堪能し、復路の『奥久慈風っこ号』へ乗り込みます。復路の発車時も到着と同じように歓迎イベントが用意されていました。ホームでも奥久慈大子大使の方がお出迎えしてくれました。常陸大子を出ると再び久慈川沿いを走行します。時間的な問題か、往路より多くの釣り人が鮎の友釣りを楽しんでいました。
『奥久慈風っこ号』は山間へと入って来ます。“山の天気は変わりやすい”といいますが、徐々に天候が悪化していき、常陸大宮を出ると台風余波の雨が降り始め、一気に雨脚が強まってしまいました。走行中にビニールブラインドを降ろす事が出来ないらしく、横殴りの雨が車内へどんどん入ってきてしまい、乗客はみんな通路や車両端へと非難していました。 そのままじらく走り続けて、椅子やテーブルがびしょびしょになってしまっていると、通過す駅の常陸鴻巣に臨時停車しました。ここでビニールブラインドを降ろし、作業が終わると再びエンジンのうねりをあげて動き出しました。色々なハプニングがありましたが、最後の停車駅である上菅谷では列車の接続のため10分少々停車し、水戸へ向けてラストスパートをかけます。 再び水戸の市街地に入ると雨が弱まって、定刻の16:08に水戸へ到着しました。到着後はビニールブラインドを上げて車庫へと回送されていきました。 |
■ 乗車証明書 ■ | |
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