SLやまぐち号 復活30周年記念
SLやまぐち30周年号 乗車記

 『SLやまぐち号』がJR山口線に復活運転を開始してから、2009年8月1日で30周年を迎え、普段の『SLやまぐち号』と同区間・同時間で『SLやまぐち30周年号』が運転されました。往路の編成は復活当時と同車両編成(客車12系5両)で運転し、復路はC56-160とプッシュプル運転をして、イベント性を高めた運行となりました。


 始発駅の新山口では山口線SL運行対策協議会による復活記念セレモニーや、オリジナルヘッドマークのお披露目がありホームはとても賑やかでした。やがて『SLやまぐち30周年号』が入線し、牽引するC57-1にお披露目されたオリジナルヘッドマークが装着されました。

 そして10:41に『SLやまぐち30周年号』は新山口へ向けて動き出しました。途中、湯田温泉・山口・仁保・篠目・長門峡・地福・鍋倉・徳佐と停車します。
 発車すると直ぐに山口線SL運行対策協議会の方による沿線の銘菓やパンフレットの配布があり、それと同時に車内放送による沿線の観光放送もおこわれました。仁保では7分間地福では6分間の停車時間があったので、ホームへ降りて撮影タイムとなりました。沿線には昨年の『SLやまぐちDX号』と同じように大勢のファンが撮影している姿を見れました。

 ふと車窓から空を見てみると、『SLやまぐち30周年号』と運転と合わせてヘリコプターが飛んでいました。










 ■津和野駅構内(転車台)
入換中 転車台にて(C57-1)

 津和野に到着後は入換作業をするので近くの踏切で撮影をしてみました。その後は構内の転車台へ移動します。転車台の横には復路でプッシュプル運転となるC56-160が出番を待って待機していました。最初にC56-160が転車作業をし、そのあと12系を切り離したC57-1が転車しました。


 駅前を友人達と散策してると復路の時間が近づき、再び津和野駅へと戻ります。『SLやまぐち30周年号』は既にホーへと入線済みでした。しばらくして発車時間となりましたが、対向列車の遅れの影響で『SLやまぐち30周年号』も5分ほど遅れて発車しました。

 津和野の遅れを回復する為か、往路とはかわってスピードをあげて快走しました。SL列車でここまでの速度を上げる列車に乗ったのは久々でした。

 窓を開けて後ろを見てみると、PP運転となっているC56も見れました。汽笛は主にC57の方ですが、時頼C56の汽笛も聞こえて、のどかな沿線風景を見ながらSL旅のムードが上がりました。

 復路では往路の停車駅より停車する場所が減り、地福・仁保の両駅は通過となります。さらに長時間停車する駅も無くなりました。そのせいか車内は往路より乗客数が減ったような印象もありましたが、その分のんびりとした旅になりました。

 しかし楽しい時間は経つのが早く、気が付くと終点の新山口に到着する放送が車内に流れ、回復運転のおかげもあり、定刻通りに新山口へと到着しました。
 復路の新山口でも山口線SL運行対策協議会の方々がお出迎えし、今後の『SLやまぐち号』の案内イベントがありました。今度はノーマルな客車て運転する日に訪れてみたくなりました。